ごあいさつ

遺伝子やips細胞など、ライフサイエンスと呼ばれる老化や生命維持機構の研究の進歩に伴い、腸内細菌の働きの解明が急速に進んでいます。
昨今の乳酸菌ブームの中で、腸内フローラという言葉も一般的になりました。
腸内フローラを形成する数100種類、数千兆個とも言われる腸内細菌の中でも、ビフィズス菌に代表される善玉菌と呼ばれる腸内細菌が、免疫力の維持に欠かせない存在だと言うことも判明しました。
今や腸内細菌をどのように活用するかが、健康的な人生を送るキーポイントになる時代が訪れたのです。
このブログは、腸内細菌の偏屈(へんくつ)研究者が日々の仕事や暮らしの中で感じた事を、独自の視点からお伝えしていきます。

最新情報

腸内環境は改善するか

  腸のリノベーションはできないにも、腸内環境とは何を指す言葉なのかについて書いたが、ここでは「改善」という言葉について考えてみたい。 ウィキペディア(Wikipedia)によれば、改善とは『 誤りや欠陥、ミスを是正しより良い状態にする事、行為』とある。 また、weblio辞書でも『改善とは、より好ましい・望ましいものへ改めること、及びそのための創意工夫の取組み、の意味で用いられる表現』であり、 改善の使用例として「業務プロセスの改善」「二国間関係の改善」などとある。 いずれも、改善されたとは良い状態が継続している結果を指すもので、すぐに元に戻るような場合は改善されたとは言わないはずだ。 つまり、一時的に状態が良くなっただけなら『好転した』のような表現が相応しく、すぐに元に戻ることが分かっているのでは、 体にとって戻った状態が正常な状態なのだから、これは腸内環境の改善とは言えない。 本質は変わっていないのだから。   これを腸内環境の改善という言葉に当てはめてみたい。 ヨーグルトを食べたら糞便中のビフィズス菌が増えたというデータをもって、腸内環境が改善したと宣伝しているメーカーがある。・・・・・・

腸管免疫系とは

ここでは、「COVID-19と自然免疫力」にも登場し、24時間私たちの命を守っている自然免疫力、そして獲得免疫について解説します。 腸管免疫系の仕組み (現在執筆中 別ページに書き出します) ●絨毛の間にあるパイエル板という場所が代表的な器官で、ここには免疫細胞の一つであるリンパ球(T細胞、B細胞)、マクロファージなどが多数待機し、周辺の上皮細胞などで働くリンパ球や自然免疫の働きと連携しながら病原菌を捕獲するための抗体 (IgA)を製造している。 ●捕縛された病原菌をマクロファージなどの食細胞が処理するまでの流れが獲得免疫の仕組み。 菌体成分はパイエル板に取り込まれ獲得免疫系を刺激する・・・

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