「腸内フローラ」タグの記事一覧

腸の老化はどこから始まるか

biomeisterの日記

加齢とともに、腸自体の消化機能が低下することが知られています。 消化機能の低下は腸内細菌の機能低下をもたらし、腸内細菌の重要な機能である免疫力を維持する機能が低下し、これが免疫老化と呼ばれる免疫力の低下をもたらします。 免疫老化が始まると慢性炎症状態となり、それがさらに胃腸炎、ガン、糖尿病などをはじめとするメタボリックシンドロームなどに発展すると考えられています。 また、血中の炎症性サイトカイン(IL6やTNFなど)のレベルは、年齢とともに上昇傾向にあり、これらのサイトカインが様々な疾患を引き起こすことが考えられます。 この炎症性サイトカインの加齢による上昇という現象も、腸内細菌の老化に連動し

腸のリノベーションはできない

biomeisterの日記

『腸内環境を整えよう』『腸内環境を改善するヨーグルト』・・・よく聞く言葉です。では、腸内環境とは何を指すのでしょうか。あるいは、腸内環境は本当に運改善するものなのでしょうか。     ある団体によると腸内環境とは『善玉菌が優勢に働いている状態を「よい腸内環境」または「腸内環境が整っている状態」とします。良い働きをする善玉菌、悪い働きをする悪玉菌の勢力次第で、腸内の健康状態は日々変わっていきます。』とあります。一般的に、環境という言葉は英語でもsurroundings と言われることもあり、何かを取り巻くイメージを持っています。家庭環境と言えば両親をはじめ子供を取り巻く状況を言い、地球環境なら大

弊社で販売している腸内カルタの、読み札の解説をしていきます。本日は「び」

カルタ解説

[び] 微絨毛 広げて畳が 九枚分 |  腸は1本のパイプのような構造ですが、腸壁を拡大してみると絨毛(じゅうもう)と呼ばれる絨毯の毛のようなものがぎっしりと生えています。 さらに絨毛の表面を拡大すると微絨毛(びじゅうもう)と呼ばれる細い毛のような繊維状に枝分かれしたものが存在しており、全体として腸壁の面積を増やしていることになります。 これら、絨毛や微絨毛の表面積を全て合わせると約400m2とも言われ、これは畳9枚に相当する広い面石ということになります。 腸内ではこの畳9枚の面積にびっしりと腸内細菌が棲(す)みついていて、私たちの食べた食品が消化物となったものを栄養源に、様々な活動をしている

弊社で販売している腸内カルタの、読み札の解説をしていきます。本日は「わ」

カルタ解説

[わ] 悪者が いないとドラマは 成り立たぬ |  善玉菌・悪玉菌と言われ分けられている腸内細菌ですが、実は数の上では善玉でも悪玉でもない日和見菌と呼ばれる菌の数が一番多いと言われています。日和見菌は、腸内の状況によっては、人に良くも悪くも働くため、このように言われています。では、腸内細菌が全てビフィズス菌などの善玉菌であれば良いのか、悪玉菌は 全くいない方が良いのかと言えば、そのようなことはありません。善玉菌も悪玉菌も日和見菌も、その人なりのバランスをもって共存していることが重要で、どちらかの菌が多い方が良い、ということはありません。 腸内フローラや腸内環境について勉強したい方は、参考にして

弊社で販売している腸内カルタの、読み札の解説をしていきます。本日は「ろ」

カルタ解説

[ろ] 老衰で 最後を迎える 幸せさ |  日常生活に制限のない期間(健康寿命)は、平成25(2013)年時点で男性が71.19年、女性が74.21年となっており、それぞれ13(2001)年と比べて延びています。 しかし、13(2001)年から25(2013)年までの健康寿命の延び(男性1.79年、女性1.56年)は、同期間における平均寿命の延び(男性2.14年、女性1.68年)と比べて小さいのは、生きているが健康ではない、あるいは寝たきりになっている人が増加しているということを示しています。 若い時のように完全な健康体ではないにせよ、延命技術のはったつにより、人間らしく生き、最後は老衰によっ

弊社で販売している腸内カルタの、読み札の解説をしていきます。本日は「れ」

カルタ解説

[れ] 冷凍は急速 解凍は 緩慢が基本 |  表題は間違いで、正しくは「冷凍は緩慢 解凍は 急速が基本」です。 一般家庭で使われている冷凍庫は、緩慢冷凍と呼ばれる技術での冷凍になります。水分が少ない食品に関しては緩慢冷凍でも問題ありませんが、水分を多く含んでいる食品や、私たちが実験用に冷凍する細胞などの場合、 凍結される際に水分が大きな氷の 結晶ができてしまい、細胞壁が破られるドリップという現象を起こしてしまいます。 このため冷凍はゆっくり温度を下げてマイルドな氷の結晶を作り、かつ膨張しない氷を作ることが大事です。 逆に、解凍する際はその逆で一気に温度を上げて溶かす必要があります。ゆっくり解凍

弊社で販売している腸内カルタの、読み札の解説をしていきます。本日は「る」

カルタ解説

[る] ルックスより フローラ気になる 未来のお見合い |  ヒトの寿命は細胞内の遺伝子に刻み込まれた内容によって決まっていますが、それはいわば臓器の寿命とも言えます、実際はどのような食生活を送るか、肉体的、精神的なストレスの加わり方などによっても、大きく影響があることもあります。 しかし一方で、腸内フローラと呼ばれる腸内菌の集まりによって、腸内細菌の影響は 免疫力の強さなど健康面だけでなく、宿主(しゅくしゅ)である私たちの性格などにも影響を与えている可能性があります。 現時点で、どのような腸内フローラを持っているのかを調べる技術が進んでいますので、健康情報の一つとして腸内フローラの状態がライ

弊社で販売している腸内カルタの、読み札の解説をしていきます。本日は「る」

カルタ解説

[る] ルビーより ダイヤより貴重な 免疫力 |  ヒト腸内には数百兆匹とも云われる腸内細菌が生息しています。その腸内細菌は腸管免疫機構を介して私たちの免疫に大きく関与していることが分かってきました。 免疫という言葉は文字通り、病気や外敵(疫)から免(まぬが)れるための仕組みですので、私たちの体は免疫機能に守られているおかげでなかなか病気にはかからず、80年以上も生きることができるのです。 免疫機構の価値をお金に換算することなどできませんが、その存在は私たちにとってまさしく宝石のように貴重な存在であると言えるでしょう。 腸内フローラや腸内環境について勉強したい方は、参考にしてください。 腸内カ

弊社で販売している腸内カルタの、読み札の解説をしていきます。本日は「り」

カルタ解説

[り] 臨床で 最終確認 機能性 |  薬であれ機能性成分であれ、その薬効や機能性を確認し商品として販売するには、様々なステップを踏んで確認することが求められ、これをASSY(アッセイ)と呼びます。 最近では、生きた動物を使ったバイオアッセイは動物保護の観点からもなかなか実施しにくくなってきました。バイオアッセイに変わって増えているのが生きた細胞を使ったセルアッセイです。 セルアッセイなどで特定成分の機能性が確認された後は、いよいよ最終的にヒト臨床試験によるアッセイが行われます。 しかし動物や脂肪と違って、人間の場合には安全性の補償はもちろんですが、意識を持った人間ですので結果を左右する多くの

弊社で販売している腸内カルタの、読み札の解説をしていきます。本日は「ら」

カルタ解説

[ら] ライバルが いるから頑張る 腸内細菌 |  腸内フローラを構成する細菌の状態は、 出生直後から何十年といった長い時間をかけて変化していくなかで現在の腸内フローラに落ち着いていると言えます。 腸内細菌は、自分たちの仲間とそうでない他の菌とを明確に区別することができますので、乳酸菌であれ病原菌であれ、腸内に届いた菌は全て追い出されます。 腸内フローラや腸内環境について勉強したい方は、参考にしてください。 腸内カルタ を買ってくださった方にはパスワードを発行し、全ての読み札の解説が載っているサイトに入れるようになっています。

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