奇跡の45歳と言われる内田有紀へ、美貌を保つ秘訣はどこにあるのかとのインタビュー記事を読み、思わず笑ってしまった。「食事とか気をつけていることは?」との問いに曰く、「顔というよりは食べた分は段々体につきますからね。お昼は炭水化物をやめて野菜ジュースとヨーグルトを合わせただけで、夜はお肉もお魚もおいしく食べるとか。そういう感じで炭水化物を減らします。それだけです。特別なことはやっていません。化粧も最低限で化粧水を普通に、とかぐらいです。(略)」 彼女は野菜ジュースやヨーグルトが炭水化物のカタマリだとは、知らないらしい。 というか、内田有紀だけではないだろうが、炭水化物がお米やうどんだけを指す言葉
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腸のリノベーションはできない
『腸内環境を整えよう』『腸内環境を改善するヨーグルト』・・・よく聞く言葉です。では、腸内環境とは何を指すのでしょうか。あるいは、腸内環境は本当に運改善するものなのでしょうか。 ある団体によると腸内環境とは『善玉菌が優勢に働いている状態を「よい腸内環境」または「腸内環境が整っている状態」とします。良い働きをする善玉菌、悪い働きをする悪玉菌の勢力次第で、腸内の健康状態は日々変わっていきます。』とあります。一般的に、環境という言葉は英語でもsurroundings と言われることもあり、何かを取り巻くイメージを持っています。家庭環境と言えば両親をはじめ子供を取り巻く状況を言い、地球環境なら大
鳴りを潜める乳酸菌CM
最近、と言ってもクルーズ船のニュースが頻繁に流れるように成り、誰もがコロナの存在を知るようになった2月頃からの事だが、乳酸菌飲料や機能性ヨーグルトのCMが少なくなったと思わないだろうか? というか、ほとんど見なくなったとも言えるのではないかと思う。 何故か? そりゃそうだろう。 誰でも免疫力をあげてコロナから身を守りたいと思うのだから、納豆までスーパーの棚からなくなるくらいだ。ちょっとした免疫関係の情報にだって敏感になっている時に、インフルエンザの流行る頃なんかすごい勢いだったヨーグルト屋さんが、ほとんど出てこない理由は単純。効かないからだ。 100円足らずのヨーグルトで免疫力が上がったら苦労
植物性乳酸菌は誤り
牛乳など動物性食材を発酵させてヨーグルトやチーズを作るものは「動物性乳酸菌」で、穀類や野菜など植物性の食材を発酵させてお酒や漬け物などをつくる菌は「植物性乳酸菌」・・・などと書かれた販売資料がありますが、基本的(学術的)にこれは間違いです。 そもそも乳酸菌は、『バクテリアの中で、ブドウ糖から乳酸を50%以上の率で生産して、内成胞子を作らない非運動性の細菌グループ』の総称です。乳酸菌は地面や葉っぱなど、どこから取ってきて分離しても乳酸菌は乳酸菌です。 動物から取ってきたので動物性乳酸菌などとは言いませんし、某メーカーKが植物性乳酸菌として飲料を販売していますが、それならば『植物由来の乳酸菌』と言
弊社で販売している腸内カルタの、読み札の解説をしていきます。本日は「よ」
[よ] ヨーグルト 健康願って ワンコイン | 健康のため、と100円前後のヨーグルトに様々な願いを込めて飲んでいる方も多いと思います。 食品としてのヨーグルトや、ある程度の機能性が証明されている乳酸菌を使用した乳酸菌飲料などが健康に良いとされることを、あえて否定するつもりはありません。 が、乳酸菌を飲んでいれば健康になるとか、ヨーグルトを食べていれば免疫力が上がるなど、過度の期待をすることには否定的です。1g中に○○匹の乳酸菌が含まれている、などグラムあたりの乳酸菌の数を強調している商品も見受けられますが、乳酸菌の機能性は数で決まるものではなく、非自己の菌としてすぐに排泄されることを前提と
カスピ海ヨーグルトの怪
消費者を惑わせる植物性乳酸菌の話しの次に、スーパーで売られているカスピ海ヨーグルトのお話しをしましょう。数年前に、農芸化学会というバイオサイエンスの最先端の研究者が集う学会に参加した時の発表内容で、某大学の研究チームによる、カスピ海ヨーグルトの遺伝子分析結果に関するものがありました。 件の内容は、カスピ海に隣接するヨーグルトとして販売されている製品数種類の遺伝子を解析したところ、すべてカスピ海周辺で食用されている菌株とは異なる株であった、というものです。カスピ海のある地域は、黒海とカスピ海にはさまれた、乳酸菌の故郷や長寿で有名なコーカサス地方です。研究グループは、実際にカスピ海まで出かけていっ
弊社で販売している腸内カルタの、読み札の解説をしていきます。本日は「む」
[む] 無理しても 善玉増えない 金の無駄 | 腸内フローラを構成する細菌の状態は、このように何十年といった長い時間をかけて変化していくものですので、一時的に下痢をしたり便秘になった事で、腸内フローラが簡単に入れ替わってしまう事はありません。 腸内の状態というものはやじろべえの様に、一定の細菌の種類や数が安定して保たれる仕組みになっています。これを恒常性と言います。恒常性のおかげで、たとえヨーグルトや乳酸菌飲料など善玉菌を飲んで腸に送り込んだとしても、腸はすぐさまそれらを異物として排泄してしまい、元の状態に戻ります。 腸内フローラや腸内環境について勉強したい方は、参考にしてください。 腸内カ
弊社で販売している腸内カルタの、読み札の解説をしていきます。本日は「さ」
[さ] 酸素が なにより嫌いな ビフィズス菌 腸内細菌の中でも、善玉菌の代表選手であるビフィズス菌は偏性嫌気性菌と呼ばれ、とても酸素を嫌う性質があります。そこで、 ビフィズス菌を使ってヨーグルトや乳酸菌飲料を作る場合は、ビフィズス菌に、酸素を消費する性質を持つような乳酸菌を混ぜて発酵させ、乳酸菌がビフィズス菌の発酵を助ける形で製品を作ります。 またヨーグルトメーカーも、ビフィズス菌をなるべく酸素に触れさせないため、様々な工夫を行っています。 ビフィズス菌が入ったヨーグルトを食べる際には、むやみにかき混ぜて菌が空気に触れないようにした方が、ビフィズス菌の生存率は上がります。 しかし、その菌が胃酸
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