■アメリカからフェリーしてきた小型機にシンガポールから同乗することになりました。

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▲NRTからはシンガポール航空の片道チケットで飛びます。
 往復ならば格安航空券やツアーが沢山ありますが、片道だとかな~り割高です。

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▲窓際に置いたコレ、I-Pad用のGPSのANT(アンテナ)です。
 衛星の信号を受信して、ブルートゥースでI-PADに送信してくれます。普段は機体のコクピットで飛びながら見ているのですが、ライン便に乗る時には、どこを飛んでいるのかチャート上で見るために使っています。
 着陸できずHOLDしている時などは、『あ~ぁ、3回目のホールドかよ』などと、見ていても結構面白いです。 

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▲ちょっとブレてしまいましたが、I-PADで衛星の受信状況を確認できます。
 ANT部分を窓の際に置かないと、うまく受信してくれない事があります。

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▲私のI-PADには、JEPPSENと契約したFD(flight derector)という製品(ソフト)を入れてありますので、アジア地域のどこの空港でも、進入・出発方式やSID、空港情報を全て見る事が出来ます。
 もちろんエンルートチャートの上で、自分がどこを飛んでいるのかリアルタイムで見られます。
 今回は、WSSS(チャンギ国際空港)に、どのSTARで進入するのかを見ていました。
 『LAVAX-1A ARR』でアプローチするのか、あるいは『LAVAX-1L ARR』なのか、など飛びながら雲の流れなどから風を読み、予想されるRWYなどを考えたり、結構楽しいものです。
 受信機でATCを聞きながらだと、さらに情報としては確実になりますが、いかにもオタクっぽくなるし(すでにオタク? ですが)全部分かってしまうと想像する楽しみがなくなり面白くありません。

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▲これが北側からのLAVAX-1B ARRです。

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▲で、こっちが南から進入するLAVAX-1A ARRです。
 この時には、台風23号がベトナムのあたりにありましたので、風は北風っぽのかなと考えていました。つまり1Aアプローチになる可能性の方が高いと。

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▲LAVAXというWP(ウエイポイント)で、北へ偏針するか、そのまま西へ進むかで使用するRWYがほぼ決まりますが、予想通り機はLAVAXを通り過ぎました。

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▲LAVAXを過ぎて、SIDの終点SANATへ行くかと思われたのですが、途中でSAMKOへ向かい始めました。たぶんレーダーベクターでDIRECT SAMKOが出たのでしょう。すると次はRWYの南にあるSAMKOからまっすぐILSでアプローチとなるのでしょう。チャンギは忙しい空港なので、先行機がファイナルに近づいていたため、SAMKOに回されたものと思われます。このへんはATCを聞いてみないと分かりませんが。

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▲いよいよDepart SAMKOです。
 ここからはILSに乗るまでまっすぐですので、チャイムが鳴って電子機器の使用が制限されました。 

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▲良い子はマネしないで下さい。
 引き続きこっそりモニターです。ここまで来ると、もう『ILS DME RWY02』で直線的に下りるしかないのですが、MIST-APPの可能性もないではないので・・・

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▲チャンギ国際空港に無事降りました。
 私はいつも、非常口横の席に座るようにしているので、ゴソゴソ何かやっているとCAの目に付きやすいのですが、I-PADはマガジン紙の間に挟んで使えるので便利です。

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▲この機体が今回フェリーする機体です。
 チャンギ国際から移動し一泊して、翌日は北にあるセレター空港と言うローカル空港まで移動します。 
 機体はすでに同日、タイからフェリーされてきており、今晩はフェリーパイロットと翌日以降の打ち合わせとなります。
 翌日は、シンガポールからマレーシアのコタキナバルまで移動して入国。そのままお隣の三打間という市まで飛んで給油。またキナバルに戻って出国手続きをして、フィリピンまで飛ぶという予定になっています。
 つづく・・・