無農薬大豆から作った豆乳の販売をしておりますと、よく女性から豆乳を飲むことでバストが大きくなりますか? と言う質問を受けます。 婦人科医ではないので、大きくなりますともなりませんとも言えませんが、私の見解を述べておきます。

バストの大きさには乳腺の大きさが影響しますが、成長期に乳腺の成長を促すのが、卵胞ホルモン(エストロゲン)と言う女性ホルモンです。 このホルモンの分泌が盛んであれば乳腺は大きくなる可能性がありますが、このホルモンの分泌は脳からの指令によるものです。 まず、脳の脳下垂体から性腺刺激ホルモンが分泌されます。次にこの性腺刺激ホルモンに刺激されて、卵巣から卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されるしくみです。
このうち、卵胞ホルモン(エストロゲン)が、女性らしさを作るホルモンとして乳腺の発達に関係しています。 卵胞ホルモンは思春期から分泌量が多くなり、30代でピークに達し更年期になると減少すると言われますが、乳腺の発達自体は20代中頃までには終了するとも言われています。 逆に言いますと、卵胞ホルモンがいくら盛んに分泌しても、20代中頃を過ぎた後は、乳腺の発達を望むのは難しいことになります。

話を豆乳に戻しますが、豆乳に含まれる大豆イソフラボンは、構造が卵胞ホルモンに似ているため、 卵胞ホルモンの受容体に結合しやすいと言う論文があります。
上記の胸腺の発達を促すことが可能な思春期から20代中頃にかけては、豆乳を飲むことで発達を期待することはできると思いますが、成長が終わったあとに摂取してもバストが大きくなるわけではないのです。

ちなみに、女性ホルモンや成長ホルモンは実際は寝ている間に分泌されます。特に22時~深夜2時はゴールデンタイムと呼ばれる女性にとって重要な時間で、この時間に起きていると脳のスイッチが入らず、ホルモンが正常に分泌されなくなってしまいます。
十代の頃に夜中まで起きている習慣がついてしまうと、これらのホルモンが正常に分泌されない可能性もありますので、バストの発達を考えると要注意です。

最近の研究では、大豆製品を良く摂る方の方が乳がんになるリスクが減る可能性が示唆されています。味噌汁やお豆腐、納豆など日本の伝統的な食習慣は女性ホルモンのバランスや乳がん予防のヒントになるかもしれません。 豆乳も、水や果汁など他の成分で薄めたようなような調整豆乳ではなく、なるべく固形分が多い(10%以上)製品を選んでお摂りください。