[と] 時には必要 飢餓状態
飢餓状態を勧めるものではありませんが、 飽食や過食の時代とも言われる現代。欧米化した食生活の中で知らず知らずのうちに過剰な栄養素を摂取しているのが現代人かもしれません。 私たちの消化器官のうち、腸内細菌がちゃんとしていれば、たとえ貧しい食材であっても、それを代謝し、栄養素に変えて宿主を助けてくれるようにできています。 人間がタンパク質を食べなければならないのは、タンパク質の構成要素であるアミノ酸を自前で作り出すだけの代謝能力・合成能力を持っていないからである。20種類あるアミノ酸の中には、自分の体内で作れるアミノ酸もあるが、必須アミノ酸は作ることができない。だからこれは食品として摂取するしかない。 腸内細菌のような微生物は、単純な資材(たとえば炭水化物といった糖質と窒素源であるアンモニア)からすべてのアミノ酸を全部自前で作り出す万能の合成能力をもっている。炭水化物は炭素と水素と酸素からできているので、窒素を含むアミノ酸を作り出すには必ず窒素源となる物質が必要となる。人間は、たとえこれら資材がそろっていたとしても、化学反応を起こすための酵素を持っていないので、必須アミノ酸を作り出せないのである。 人間は、栄養価の高い食物を確保することによって、必須アミノ酸を安定して得ることに成功したが、一方で、微生物との共生関係を維持することによっても生存率を高めた。それが腸内細菌だ。
腸内フローラや腸内環境について勉強したい方は、参考にしてください。
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