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暗黙のシナリオ

biomeisterの日記

糖尿病の患者数は約740 万人とも言われ、これからの高齢化社会が立ち向かわなくてはならない社会問題と言ってもよいでしょう。糖尿病には更に880 万人もの予備軍と呼ばれる存在があり、合わせて1,600万人もの糖尿病患者・・・などと例えられています。実際の予備軍ならば戦地に赴かない場合もあるので、糖尿病にならない場合もあるような曖昧なイメージを持ちがちですが、果たしてそうでしょうか。 実際は、予備軍もいつの間にか本隊に合流してしまい、最前線か後方部隊かという違いがあるだけです。 軍の文字に込められた真の怖さ。それは生活習慣病は原因が漠然としているために治療が難しい病気だという事。そして単一の病巣が原因でないために根本治療を行う事ができず、 いつの間にか本隊に合流するという、暗黙のシナリオが存在するという暗示ではないでしょうか。

2019年10月の大豆畑(大豆写真集46)

農場だより

当社の無農薬大豆圃場(ほじょう)に行く途中の景色です。十勝の秋らしい風景です。

健康と食事を考える

biomeisterの日記

糖尿病などの生活習慣病をターゲットとして、医者や学者がよく口にするのは「運動とバランスのとれた食事」という言葉です。 同じ言葉を、あらためてここで繰り返すつもりはありません。健康を守るのは市販のサプリメントではなく食事だということ、それは誰でも分かっています。 私たちは宇宙飛行士ではないのですから、野菜や魚も肉だって、金魚の餌のようなドライフードではなく、自然の食品が一番良いに決まっています。 また運動にしても、各自に毎日運動ができる環境があれば、これほど通販で健康器具が売れたりはしないでしょう。 入院患者ならば、定期的な運動も実現可能でしょうが、現代人にはきれいごとにしか聞こえません。仕事や家事、育児など変えようのない生活習慣、また安くて調理が簡単な食が横行する食文化の中で、理想論を言われても、どうしようもないのが現代人の生活なのです。 さらに考えなくてはならないのは、その様に具体性に欠ける運動や食事のバランス指導に従うだけで、果たして本当に生活習慣病から回復し、健康を維持できるものなのかということです。飽食の時代と言われますが、誰もが大食漢になり生活習慣病になったわけではありません・・・

臓器の寿命を考える

biomeisterの日記

腸に限らず、ヒトの臓器の寿命は生まれた時から遺伝子情報で決められています。重要な臓器が機能を停止すれば、それはすなはちその人が寿命を迎えたことになります。アンチエイジングを試みて、食生活や生活習慣などを改善することで多少の違いは出てくるかもしれませんが、持って生まれた寿命を大幅に引き延ばすことは困難です。 脳の臓器としての寿命は125歳とも言われていますので、すべての臓器を人口臓器に置き換えたとすれば、ヒトは125歳くらいまでは生きられるのかもしれません。現代医学も進歩して、感染症を予防しトラブルを早期に発見することで、臓器の寿命を延ばすことには貢献していますが、遺伝子に書かれたプログラムを変更するまでには至っていません。 近い将来、遺伝子情報を書き換えて、ヒトの寿命がコントロールされる時代が訪れるかもしれませんが、いまの私たちが天寿を迎えるためにすべきことは、それぞれ持って生まれた免疫力を最大限に活用すること。つまり若い頃のように、常に高い免疫力を維持していることではないでしょうか。 そのためには、免疫関係最大の機関であると言われる腸の本当の働きに着目し、最も効率良く免疫のスイッチを・・・

2019年9月の大豆畑(大豆写真集45)

農場だより

今年の弊社の契約圃場です。一見、ジオラマのように見える幻想的な風景です。

弊社で販売している腸内カルタの、読み札の解説をしていきます。本日は「び」

カルタ解説

[び] 微絨毛 広げて畳が 九枚分 |  腸は1本のパイプのような構造ですが、腸壁を拡大してみると絨毛(じゅうもう)と呼ばれる絨毯の毛のようなものがぎっしりと生えています。 さらに絨毛の表面を拡大すると微絨毛(びじゅうもう)と呼ばれる細い毛のような繊維状に枝分かれしたものが存在しており、全体として腸壁の面積を増やしていることになります。 これら、絨毛や微絨毛の表面積を全て合わせると約400m2とも言われ、これは畳9枚に相当する広い面石ということになります。 腸内ではこの畳9枚の面積にびっしりと腸内細菌が棲(す)みついていて、私たちの食べた食品が消化物となったものを栄養源に、様々な活動をしているのです。 腸内フローラや腸内環境について勉強したい方は、参考にしてください。 腸内カルタ を買ってくださった方にはパスワードを発行し、全ての読み札の解説が載っているサイトに入れるようになっています。

弊社で販売している腸内カルタの、読み札の解説をしていきます。本日は「わ」

カルタ解説

[わ] 悪者が いないとドラマは 成り立たぬ |  善玉菌・悪玉菌と言われ分けられている腸内細菌ですが、実は数の上では善玉でも悪玉でもない日和見菌と呼ばれる菌の数が一番多いと言われています。日和見菌は、腸内の状況によっては、人に良くも悪くも働くため、このように言われています。では、腸内細菌が全てビフィズス菌などの善玉菌であれば良いのか、悪玉菌は 全くいない方が良いのかと言えば、そのようなことはありません。善玉菌も悪玉菌も日和見菌も、その人なりのバランスをもって共存していることが重要で、どちらかの菌が多い方が良い、ということはありません。 腸内フローラや腸内環境について勉強したい方は、参考にしてください。 腸内カルタ を買ってくださった方にはパスワードを発行し、全ての読み札の解説が載っているサイトに入れるようになっています。

植物性乳酸菌は誤り

biomeisterの日記

牛乳など動物性食材を発酵させてヨーグルトやチーズを作るものは「動物性乳酸菌」で、穀類や野菜など植物性の食材を発酵させてお酒や漬け物などをつくる菌は「植物性乳酸菌」・・・などと書かれた販売資料がありますが、基本的(学術的)にこれは間違いです。 そもそも乳酸菌は、『バクテリアの中で、ブドウ糖から乳酸を50%以上の率で生産して、内成胞子を作らない非運動性の細菌グループ』の総称です。乳酸菌は地面や葉っぱなど、どこから取ってきて分離しても乳酸菌は乳酸菌です。 動物から取ってきたので動物性乳酸菌などとは言いませんし、某メーカーKが植物性乳酸菌として飲料を販売していますが、それならば『植物由来の乳酸菌』と言うべきです。(この件で、某腸内細菌シンポジウムで、業界では有名な理科学研究所のB先生が、某メーカーKの発表者を叱責しているのを横で聞いたことがあります)市販のヨーグルトに使われるカゼイという菌にも、植物由来のものがありますので、別に珍しいものではありません。あえて植物性と呼ぶのは、いかにも特殊だという印象を与えるための戦略でしょうが、消費者を惑わす宣伝方法と言われても仕方ありません。その意味では、・・・

弊社で販売している腸内カルタの、読み札の解説をしていきます。本日は「ろ」

カルタ解説

[ろ] 老衰で 最後を迎える 幸せさ |  日常生活に制限のない期間(健康寿命)は、平成25(2013)年時点で男性が71.19年、女性が74.21年となっており、それぞれ13(2001)年と比べて延びています。 しかし、13(2001)年から25(2013)年までの健康寿命の延び(男性1.79年、女性1.56年)は、同期間における平均寿命の延び(男性2.14年、女性1.68年)と比べて小さいのは、生きているが健康ではない、あるいは寝たきりになっている人が増加しているということを示しています。 若い時のように完全な健康体ではないにせよ、延命技術のはったつにより、人間らしく生き、最後は老衰によって最期を迎えられることが難しい時代だとも言えます。 腸内フローラや腸内環境について勉強したい方は、参考にしてください。 腸内カルタ を買ってくださった方にはパスワードを発行し、全ての読み札の解説が載っているサイトに入れるようになっています。

弊社で販売している腸内カルタの、読み札の解説をしていきます。本日は「れ」

カルタ解説

[れ] 冷凍は急速 解凍は 緩慢が基本 |  表題は間違いで、正しくは「冷凍は緩慢 解凍は 急速が基本」です。 一般家庭で使われている冷凍庫は、緩慢冷凍と呼ばれる技術での冷凍になります。水分が少ない食品に関しては緩慢冷凍でも問題ありませんが、水分を多く含んでいる食品や、私たちが実験用に冷凍する細胞などの場合、 凍結される際に水分が大きな氷の 結晶ができてしまい、細胞壁が破られるドリップという現象を起こしてしまいます。 このため冷凍はゆっくり温度を下げてマイルドな氷の結晶を作り、かつ膨張しない氷を作ることが大事です。 逆に、解凍する際はその逆で一気に温度を上げて溶かす必要があります。ゆっくり解凍して温度が0度付近になると、少しの刺激でも再凍結してしまうことがあるからです。 一般の食品を解凍するなら冷蔵庫による低温解凍が一般的です。冷蔵庫内は低温で安定しているので、時間はかかりますが品質を守りながら解凍することができます。 加熱調理してある食品や、解凍から加熱まで行いたい食品の場合には電子レンジでの急速解凍が適しています。 結局、生きている細胞や鮮度が重要な食品などの場合は、ゆっくり凍結・・・・

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